【徹底解説】リーズ・ユナイテッド全盛期のレジェンドメンバーとは？

リーズ・ユナイテッドは、1990年代後半から2000年代前半にかけて「ヤング・リーズ」として名を馳せ、多くの才能あふれる選手が活躍しました。当時のチームを牽引した名選手たちは、今なおクラブの歴史に刻まれています。  

私は現地観戦を含め年間100試合以上を10年以上にわたり視聴し、スポーツライターとして活動しています。本記事では、リーズ・ユナイテッドの黄金期を支えたレジェンド選手たちを紹介し、彼らの成績や当時の活躍を詳しく解説します。  

この記事を読めば、「ヤング・リーズ」と呼ばれた選手たちの功績や、彼らが残したインパクトを深く理解できます。リーズ・ユナイテッドの歴史を知り、当時の熱狂を追体験してみませんか？

リーズ・ユナイテッドについても解説しているので、こちらも合わせてご覧ください。

リーズ・ユナイテッドの黄金期を築いたレジェンドたち【歴代名選手】

リーズ・ユナイテッドは、これまでに多くのレジェンド選手が在籍したクラブです。ここでは、黄金期を支えた「ヤング・リーズ」時代のメンバーを中心に、名選手たちを紹介します。なお、本記事では2000年前後に活躍した選手にフォーカスしていますので、ご了承ください。

2000年代の「ヤング・リーズ」！黄金時代の主力メンバー紹介

リーズ・ユナイテッドは1990年代に黄金期を迎え、1990年代後半から2000年代前半にかけて「ヤング・リーズ」として名を馳せました。当時、クラブを支えた若き才能たちの功績について詳しく解説します。

GK：ナイジェル・マーティン（Nigel Martyn）

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ナイジェル・マーティンは、1996年から2003年までリーズ・ユナイテッドに在籍し、公式戦で273試合（リーグ戦207試合、FAカップ18試合、リーグカップ12試合、ヨーロッパ36試合）に出場しました。彼はリーズの正守護神として安定したパフォーマンスを発揮し、チャンピオンズリーグでの躍進にも大きく貢献しました。

1996年に225万ポンドの移籍金でリーズに加入し、当時のゴールキーパーとしては史上最高額でした。2000年にはプレミアリーグのチーム・オブ・ザ・イヤーに選出され、イングランド代表の第2ゴールキーパーとしてユーロ2000に出場しました。

リーズでは2002年まで第一ゴールキーパーを務めましたが、その後ポール・ロビンソンにポジションを譲り、2003年にエバートンへ移籍。2006年に足首の負傷により引退しました。その後は指導者としても活動し、2011年にはリーズ・ユナイテッド・サポーターズ・トラストの名誉会長に就任しました。

CB：リオ・ファーディナンド（Rio Ferdinand）

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リオ・ファーディナンドといえば、マンチェスター・ユナイテッドのイメージが強いですが、リーズでも活躍をした選手です。

リオ・ファーディナンドは、2000年11月に当時のディフェンダー史上最高額となる1,800万ポンドでリーズ・ユナイテッドに加入しました。リーズではキャプテンを務め、クラブの成功に大きく貢献しました。

特に2000-01シーズンには、チャンピオンズリーグ準決勝進出に貢献し、守備の要として活躍しました。翌シーズンには「クラブ年間最優秀選手」に選ばれています。

その後、リーズの財政問題により、2002年7月にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍。3,000万ポンド以上の移籍金は当時のイギリス最高額となり、ファーディナンドの価値の高さを証明しました。

リーズ時代の彼のプレーは、世界トップクラスのディフェンダーとしての地位を確立する大きなステップとなりました。

CB：ドミニク・マッテオ（Dominic Matteo）

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ドミニク・マッテオは、2000年にリーズ・ユナイテッドへ移籍し、クラブの主力選手として活躍しました。加入直後から守備の要として貢献し、特に2000-01シーズンのチャンピオンズリーグでは、ACミラン戦でのゴールがファンの記憶に残っています。

2002年には、リオ・ファーディナンドの移籍に伴い、チームキャプテンに就任。リーズの財政難による戦力流出の中でチームを牽引しましたが、2004年にクラブの降格とともにブラックバーン・ローバーズへ移籍しました。

引退後は、コーチング資格の取得を目指しながら、リーズ・ユナイテッドのアンバサダーとしてクラブに貢献しています。

RSB：ダニー・ミルズ（Danny Mills）

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ダニー・ミルズは1999年6月にチャールトン・アスレティックから約400万ポンドでリーズ・ユナイテッドに加入しました。移籍当初は適応に苦しみましたが、次第に右サイドバックのレギュラーとして活躍し、プレミアリーグおよびヨーロッパの舞台で印象的なパフォーマンスを見せました。

リーズではプレミアリーグで140試合以上に出場し、UEFAチャンピオンズリーグではバルセロナ、ラツィオ、ACミラン、レアル・マドリードといった強豪と対戦。特に2000-01シーズンのチャンピオンズリーグ準決勝進出に貢献しました。

また、リーズ在籍中にイングランド代表として19試合に出場し、2002年の日韓ワールドカップでは全5試合にフル出場するなど、代表チームでも重要な役割を果たしました。リーズの財政難の影響で2003-04シーズンにはミドルスブラへレンタル移籍し、その後クラブを退団しました。

リーズ・ユナイテッドのチャンピオンズリーグでの躍進やプレミアリーグでの戦いを支えたミルズは、クラブの歴史に名を刻んだ選手の一人です。

LSB：イアン・ハート（Ian Harte）

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イアン・ハートは1995年にリーズ・ユナイテッドに加入し、2004年までの9シーズンにわたりプレーしました。彼は左サイドバックとしてチームの主力を務め、特にフリーキックやPKの精度の高さで知られています。

リーズでは公式戦199試合に出場し、14ゴールを記録。また、ヨーロッパの大会では45試合に出場し、6ゴールをマークするなど、国内外で活躍しました。2000年にはイングランド・プロサッカー選手協会（PFA）の年間ベストイレブンに選出され、その実力が認められました。

リーズ退団後はスペインのレバンテを経てイングランドに復帰し、サンダーランドやレディングなどでプレー。2015年にボーンマスで現役を引退しました。アイルランド代表としても56キャップ・11ゴールを記録し、2002年のワールドカップでは全試合に出場しました。

彼の左足から生み出される正確なセットプレーは、リーズ・ユナイテッドの黄金期を支えた大きな武器の一つでした。

MF：オリヴィエ・ダクール（Olivier Dacourt）

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オリヴィエ・ダクールは、2000年にクラブ記録となる720万ポンドでリーズ・ユナイテッドへ加入しました。タフなタックルと豊富な経験を活かし、特に2000-01シーズンのチャンピオンズリーグ準決勝進出に貢献。チームの中心選手として活躍し、シーズン終了後に5年契約を締結しました。

しかし、2001-02シーズンは怪我に悩まされ、クラブの財政問題も影響して移籍の噂が浮上。2003年1月にはASローマへレンタル移籍し、その後完全移籍となりました。

その後、セリエAで成功を収め、インテル・ミラノやフラムでもプレーしました。フランス代表としても21試合出場 1得点を記録し、2010年に現役を引退しました。

MF：デイヴィッド・バッティ（David Batty）

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デイヴィッド・バッティは、1987年に18歳でリーズ・ユナイテッドのトップチームデビューを果たしました。激しい競争心を持つミッドフィールダーとして評価され、1989-90シーズンには2部リーグ昇格に貢献。さらに、1991-92シーズンには1部リーグ優勝メンバーとして活躍しました。彼は守備力だけでなく、ボール奪取後の正確なパスでカウンターの起点となる役割も果たしました。

リーズでは2度の在籍期間を持ち、通算301試合に出場し4ゴールを記録。1993年に275万ポンドでブラックバーン・ローヴァーズへ移籍し、その後ニューカッスル・ユナイテッドを経て1998年にリーズへ復帰しました。最後の6シーズンは90試合に出場し、クラブの中心選手としてプレーしました。

MF：アイリク・バッケ（Eirik Bakke）

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アイリク・バッケは1999年5月、175万ポンドでリーズ・ユナイテッドに加入しました。当時ノルウェーU-21代表のキャプテンを務め、ソグンダルでは99試合18ゴールを記録していました。加入後すぐにチームの一員となり、1年目にはリーズ・ユナイテッド年間最優秀若手選手に選ばれました。

最初の4シーズンはレギュラーとして活躍し、プレミアリーグやヨーロッパの大会で重要な役割を果たしました。特に空中戦の強さが際立ち、テリー・ヴェナブルズ監督のもとでは緊急ストライカーとしても起用される場面がありました。しかし、2002-03シーズン終盤から慢性的な膝の負傷に悩まされ、ノルウェー代表としてプレーした際に靭帯を損傷。その後、2003-04シーズンをほぼ全休し、復帰を目指すも再び重傷を負いました。

リーズの財政難も影響し、2005年8月にアストン・ヴィラへレンタル移籍。リーグ戦14試合（8試合先発）に出場しましたが、2006年1月にリーズへ復帰。その後、2006年8月にノルウェーのSKブランへ移籍しました。その後、ブランではキャプテンを務め、2011年に現役を引退しました。

MF：リー・ボウヤー（Lee Bowyer）

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リー・ボウヤーは1996年から2003年までリーズ・ユナイテッドでプレーし、クラブの成功に大きく貢献しました。リーズでは公式戦で 265試合に出場し、55ゴール を記録。特に1999/2000シーズンはプレミアリーグ3位に導き、PFA年間最優秀若手選手賞にノミネートされました。

2000/01シーズンにはプレミアリーグ全試合に出場し、チャンピオンズリーグではACミラン、バルセロナ、ラツィオ相手にゴールを決める活躍を見せました。しかし、フィールド外での問題も多く、2002年にはクラブから罰金処分を受け、2003年にリーズを退団しました。

その後、ウェストハム、ニューカッスル、バーミンガムなどでプレーし、2011年にはバーミンガムでリーグカップ優勝を経験。キャリア通算ではプレミアリーグで 397試合・57ゴール を記録しました。

MF：ハリー・キューウェル（Harry Kewell）

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日本人からしたら馴染み深いハリー・キューウェルも元リーズアカデミー育ちの選手でした。

ハリー・キューウェルは1995年から2003年までリーズ・ユナイテッドに所属し、クラブの黄金期を支えた攻撃的ミッドフィールダーです。オーストラリア出身の彼は、17歳でトップチームデビューを果たし、1996-97シーズンのFAユースカップ優勝メンバーとして活躍しました。

1997-98シーズン以降はレギュラーに定着し、攻撃の中心選手としてプレー。1998-99シーズンにはPFA年間最優秀若手選手の投票で3位に入り、プレミアリーグ屈指の選手として評価されました。2000-01シーズンには、チームをUEFAチャンピオンズリーグ準決勝進出に導くなど、クラブの成功に貢献しました。

リーズでは通算242試合に出場し、56ゴールを記録。2003年にリバプールへ移籍し、2005年にはチャンピオンズリーグ優勝を経験しました。

FW：マーク・ヴィドゥカ（Mark Viduka）

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マーク・ヴィドゥカは、リーズ・ユナイテッドで2000年から2004年までプレーしたストライカーです。

リーズでは公式戦166試合に出場し、72ゴールを記録しました。特に2000-01シーズンのリバプール戦では1試合4ゴールを決める活躍を見せました。2002-03シーズンにはチームの財政難の中で22ゴールを挙げるなど、エースとして活躍しました。オーストラリア代表としても活躍し、2006年W杯ではキャプテンを務め、チームを32年ぶりの本大会進出へ導きました。

FW：アラン・スミス（Alan Smith）

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アラン・スミスは、リーズ・ユナイテッドのユース出身で、1998年にプロ契約を結びました。デビュー戦では初めてのキックでゴールを決める活躍を見せ、以降チームの主力として成長しました。1998-99シーズンには、ジミー＝フロイド・ハッセルバインクとコンビを組み、攻撃の要として活躍しました。

スミスはリーズで通算172試合に出場し、38ゴールを記録しました。また、チャンピオンズリーグ（ECL）では2000-01シーズンにチームのベスト4進出に貢献しました。しかし、準決勝で退場処分を受けるなど、気性の荒さも指摘されました。その後、ミッドフィルダーとしても起用され、チームの多様な戦術に適応しました。

代表ではU-18、U-21、そしてイングランドA代表に選出され、イングランド代表として通算16キャップを記録しました。リーズでは2003年と2004年にファン選出の「年間最優秀選手」に輝き、献身的なプレーでサポーターから愛されました。

しかし、クラブの財政難により、2004年の降格後に宿敵マンチェスター・ユナイテッドへ600万ポンドで移籍。この決断は一部のファンから「裏切り」と非難されましたが、スミスはクラブのために移籍金を放棄するなど、最後までリーズへの愛情を示しました。

FW：ロビー・キーン（Robbie Keane）

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ロビー・キーンは2001年から2002年にかけてリーズ・ユナイテッドでプレーし、公式戦通算56試合に出場し19ゴールを記録しました。  

彼は2000年12月にインテル・ミラノからリーズにレンタル移籍し、すぐに14試合で9ゴールと好成績を収めたため、翌年5月に1200万ポンドで完全移籍しました。しかし、翌シーズンは調子を落とし、36試合で10ゴールにとどまりました。リーズの財政難の影響もあり、2002-03シーズン開幕直前に700万ポンドでトッテナム・ホットスパーへ移籍しました。  

キーンはその後、トッテナムやリバプール、LAギャラクシーなど多くのクラブで活躍し、クラブキャリア通算733試合で325ゴールを記録しました。また、アイルランド代表としても146試合に出場し、68ゴールを挙げています。

リーズ・ユナイテッド歴代スター選手

「ヤング・リーズ」時代以外にも、リーズ・ユナイテッドでは数多くの名選手が活躍してきました。ここでは、クラブの歴史に名を刻んだ選手たちを紹介します。

エリック・カントナ （Éric Cantona）

エリック・カントナは1992年にリーズ・ユナイテッドへ加入し、わずか9か月の在籍ながらチームのリーグ優勝に貢献しました。1992-93シーズンのチャリティ・シールドではハットトリックを達成し、リーグ戦でもトッテナム戦で3得点を記録しました。しかし、監督との関係悪化により1992年11月にマンチェスター・ユナイテッドへ120万ポンドで移籍しました。

マンチェスターでは、1992-93シーズンのリーグ優勝を含む4度のリーグ制覇（1992-93、1993-94、1995-96、1996-97）に貢献。さらに1993-94シーズンにはFAカップとのダブルを達成し、PFA年間最優秀選手にも選ばれました。1996年にはキャプテンとしてリーグ優勝を果たし、再びFAカップとの2冠を獲得しました。

一方で、1995年1月のクリスタル・パレス戦では観客への暴力行為によりシーズン終了まで出場停止処分を受けました。1997年には自身の衰えを感じ、現役引退を決断しました。

引退後は俳優業やビーチサッカーのフランス代表監督として活動し、2005年のFIFAビーチサッカーワールドカップでフランスを優勝に導きました。マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドとして今もなお多くのファンに愛され続けています。

アルフィー・ハーランド（Alf-Inge Haland：ハーランドの父親）

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アルフィー・ハーランド選手は、1997年にリーズ・ユナイテッドへ移籍し、約3年半にわたってクラブに在籍しました。リーズでは主に守備的ミッドフィールダーとして活躍し、チームに安定感をもたらしました。

総計すると、リーズで100試合近くに出場し、7ゴールを記録しました。加入当初は途中出場が多かったものの、すぐにレギュラーに定着。ファンの間で高い人気を誇りました。しかし、怪我の影響やポジション争いの激化により出場機会が減少。2000年にマンチェスター・シティへ移籍しました。

ハーランド選手はその後、度重なる怪我の影響で2003年に引退しましたが、2009年から2011年にかけてブリンFKで10試合3ゴールを記録し、短期間の復帰を果たしました。

ラフィーニャ（Raphinha：現バルセロナ）

FCバルセロナで確固たる地位を確立しているラフィーニャもかつてはリーズの選手でした。

ラフィーニャは、2020年10月にリーズ・ユナイテッドへ移籍し、2シーズンにわたってクラブで活躍しました。移籍金は約1,700万ポンド（約2,000万ユーロ）と報じられています。

リーズでのデビュー戦は2020年10月19日のウォルバーハンプトン戦で、途中出場しました。同年11月28日にはエバートン戦でチーム初ゴールを記録し、プレミアリーグでの勝利に貢献しました。2020-21シーズンではリーグ戦で6ゴールを決めました。

翌2021-22シーズンには、リーグ戦で11ゴールを記録し、チームのトップスコアラーとして活躍しました。シーズン最終戦となったブレントフォード戦ではPKを決め、リーズのプレミアリーグ残留を確定させました。

2022年夏、チェルシーやアーセナルなど複数のクラブが獲得に動く中、最終的にラフィーニャはバルセロナへ移籍。移籍金は最大5,500万ポンドと報じられています。

クリス・ウッド（Chris Wood：現ノッティンガム・フォレスト）

2024-25シーズンのプレミアリーグで、番狂わせをしているノッティンガム・フォレストのエース、クリス・ウッドもリーズで活躍しました。

クリス・ウッドは2015年にリーズ・ユナイテッドへ移籍し、当時クラブ史上最高額の移籍金（約250万～300万ポンド）で加入しました。2015-16シーズンにはリーグ戦で13ゴールを記録し、チームの得点王となりました。

翌シーズンにはさらに成長を遂げ、リーグ戦27ゴールを含む公式戦30ゴールをマーク。チャンピオンシップ得点王に輝き、EFLチーム・オブ・ザ・シーズンにも選出されました。また、クラブの年間最優秀選手賞と選手が選ぶ年間最優秀選手賞の2冠を達成し、ファンの絶大な支持を集めました。

2017年にはプレミアリーグのバーンリーへ移籍し、リーズでの活躍に幕を閉じました。

出場試合数： 88試合

総得点数： 44ゴール

ジェームズ・ミルナー（James Milner：現ブライトン）

プレミアリーグの鉄人、ジェームズ・ミルナーは、リーズのアカデミー出身でトップチームでも活躍した選手です。

ジェームズ・ミルナーは、リーズ・ユナイテッドのアカデミー出身で、幼少期からクラブを応援し続けた選手です。2002年11月10日に16歳309日でトップチームデビューを果たし、クラブ史上2番目に若いデビュー選手となりました。同年のボクシング・デーには、プレミアリーグ史上最年少得点者（当時）となり、サンダーランド戦でゴールを記録しました。

リーズでは、2002-03シーズンから2003-04シーズンにかけてプレーし、リーグ戦で合計48試合に出場し、5ゴールを記録しました。しかし、クラブの財政難により2004年にニューカッスル・ユナイテッドへ移籍。最終的な移籍金は500万ポンドでした。

リーズ時代には、若手選手として注目を浴びる一方で、チームの降格に直面しました。その後、ニューカッスルやアストン・ヴィラ、マンチェスター・シティ、リヴァプールといったクラブでプレーし、イングランド代表としても活躍しました。

カルヴィン・フィリップス（Kalvin Phillips：現イップスウィッチ）

元イングランド代表カルヴィン・フィリップスもリーズで名を馳せた選手です。

カルヴィン・フィリップスは2003年からワートリーでプレーした後、14歳でリーズ・ユナイテッドのアカデミーに入団しました。2014年にプロ契約を結び、2015年4月にトップチームデビューを果たしました。

リーズでは 214試合に出場し、13ゴール を記録。2018-19シーズンには チャンピオンシップの年間ベストイレブンに選ばれ、クラブの昇格争いに貢献しました。マルセロ・ビエルサ監督のもとで守備的ミッドフィールダーとして成長し、2020年にはリーズを16年ぶりのプレミアリーグ昇格へと導きました。

2021年にはリーズで 通算200試合出場を達成。そのシーズン最終戦で プレミアリーグ初ゴールをフリーキックで決めました。2022年にマンチェスター・シティへ移籍し、リーズでのキャリアを締めくくりました。

アーチー・グレイ（Archie Gray：現トッテナム）

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トッテナムの若き才能：アーチー・グレイは、一家（父、祖父、祖父の兄弟）でリーズのプロ選手だったことで現地では有名です。

アーチー・グレイは、9歳以下のカテゴリーでリーズ・ユナイテッドに入団し、アカデミーで急成長を遂げました。2021年12月、15歳でプレミアリーグのアーセナル戦のベンチ入りを果たし、出場すればクラブ史上最年少記録を更新する可能性がありました。その後もトップチームの試合でベンチ入りを続けましたが、出場機会はありませんでした。

2022年9月にはリーズ・ユナイテッドと2年間の奨学金契約を締結。2023年8月、カーディフ・シティ戦でシニアデビューを果たし、2023-24シーズンには全大会で52試合に出場しました。チームはプレーオフ決勝で敗れましたが、彼の活躍が評価され、2024年4月にはEFLチャンピオンシップのシーズン最優秀若手選手賞を受賞しました。

その後、2024年7月に約4000万ポンドの移籍金でトッテナム・ホットスパーに移籍。リーズ・ユナイテッドでの公式戦出場は44試合（無得点）でした。

リーズ・ユナイテッドの歴史を彩ったレジェンドたち

「ヤング・リーズ」の時代に活躍した選手たちは、クラブの歴史に大きな足跡を残しました。彼らの成功は、リーズ・ユナイテッドが世界的な舞台で戦う礎となり、クラブのアイデンティティを確立するものとなりました。

2000年代前半の黄金期を支えた選手の多くは、その後も世界のトップクラブでプレーし、指導者や解説者としても活躍しています。また、リーズ・ユナイテッドは、再び躍進を目指すクラブへと成長を遂げています。

「ヤング・リーズ」が築いたスタイルや精神は、現在のチームにも脈々と受け継がれています。リーズ・ユナイテッドの歴史を振り返ることで、彼らが残した影響の大きさを改めて実感できるのではないでしょうか。